あのー、所有するって本当に同じ意味で言ってますか?
お読みいただく前に
今回のブログは、30代会社員のブログ主(オレ)が、変革時代の乗り越えるために考えた結論を記載したものです。
ビジネススキル、戦略、ライフハックの専門家でない単なる会社員のオレが、様々な情報を参考にしつつ、自分自身で考え、何とか見つけた(かもしれない)答えの1つを示してます。
読者の方に共感して頂ければサイコーですが、主観がたっぷりなので、「全然分からん」や「違うよね」といった気持ちを持って頂くのも全然オッケーです。
様々な意見があるというのが一番なので、全てウェルカムです。
読んで頂けた方は、この記事の感想をコメントしてもらえると嬉しいです。
目次
どちら世代も抱いている疑問
まずは、いきなりQ&Aです。
Q. 「デジタルネイティブ世代」ってご存じでしょうか?
デジタルネイティブでない世代の方(40代以上)にとっては、「あの世代(デジタルネイティブ世代)は、よく分からんな。。。」と思っています。
一方、デジタルネイティブ世代(~20代)にとっては、「あの世代(そうでない世代)は、よく分からんな。。。」と思っています。
そうです。どちらも同じことを思っているのです。
今回は、そのような摩訶不思議なことが起きる理由について、狭間の世代(30代)のオレが説明させて頂きます。
元ネタは「2025年、人は「買い物」をしなくなる」ですが、この本の内容をトレースしてはおりません。
本書からヒントをもらい、オレの考えを示していくというのが本ブログの試みです。
加速する変革とデジタルネイティブ世代
すでに多くのところで言われていますが、現在は時代の変革期です。
変革の大きな理由を挙げると以下の通りです。
- ① インターネット → デジタル空間の創造
- ② スマートフォン → デバイスの誕生
- ③ 5G → 高速通信の実現
- ④ プラットフォーム → 活用の場の提供
- ⑤ デジタルネイティブ → 新マインドの登場
※他にも「超高齢化」とか「少子化」とかも大きな変革理由かもしれませんが、人口動態的なものは今回とは別テーマと考えています。
インターネットの開始はかなり前(2000年代とか)なので、直近の変化ではありませんが、インターネット①を土台にして、その他の4つの変化②③④⑤が近年で起きています。
そして、それらはいずれも強烈なものです。
また、これら5つの変化の相乗効果で、過去に例が見られないスピードで変革が生じているというのが現在の変革の特徴です。
人類の歴史の中では、大きな変革がたくさん生じてきました。例えば、火の発見、言語の発達、国の創造、法律の制定とか。。。
しかし、過去の変革は生じたとしても浸透するまでに非常に長い時間がかかっていました。
一方、現代の変革はどうでしょうか?
変革のスピードがあまりに速いために、
- あまりに浸透するスピードが速くて変革を追い付けない世代
- IT普及以前に生まれてITを身につけようとしている世代(デジタルイミグラント世代)
- 生まれながらにITに親しんでいる世代(デジタルネイティブ世代)
- 様々なデバイスの利用、動画コンテンツやクラウド環境を活用する世代(ネオ・デジタルネイティブ世代)
と複数の世代が同じ時代に存在してしまっています。
その結果として、デジタルネイティブ以前(旧世代)とデジタルネイティブ以降(新世代)で、価値観が大きく二分され、これからもその溝は大きくなっていきます。
これが、旧世代と新世代のお互いが「よく分からんな。。。」と思ってしまうギャップの原因です。
それでは、新世代が持つ新しい価値観とは一体何でしょうか?
進化した所有への意識
色々はあるとは思いますが、私は
「新世代は、所有意識に対する価値感(考え方とも言えます)が大きく旧世代と異なる」という点
だと考えています。
私生活や仕事で、新世代と話す機会があるのですが、彼らの「所有」に対する考え方が違うと感じることが多いです。
新世代は、
Reユース(メルカリなど)、サブスクリプション(Spotify、Netflixなど)、動画 / 画像 / 音声(YouTube, Instgramなど)、情報(LINE、Twitter、クラウドサービスなど)
に対するサービスを全く抵抗感なく使用しています。
しかし、旧世代では、上に示したものに対しては、使用はしていないことが多いです。
※旧世代であっても全く抵抗感がないという方もいますが、それは少数例の話です。今回は多くの人が該当する場合に対して論じたいので、ご了承ください。
旧世代は、
Reユースではなく、最後まで使う or 捨てる
サブスクリプションではなく、しっかり購入
と言ったように「所有」に対しての明確な「持つ」意識があります。
一方、上で挙げたように、新世代では「所有」に対して「持つ + 共有」という意識をもっています。
しかし、旧世代も新世代も、言葉では「所有」と表現しているので、会話やテキストからでは、一見同じことを表現しているように思えてしまうのです。
それが、旧世代と新世代のギャップとなっている部分だと考えています。
従って、旧世代と新世代が「所有」について話す時には、次のことを気を付ける必要があります。
- 旧世代が気を付ける事: 新世代の「所有」とは「持つ + 共有」という意味合いがある。
- 新世代が気を付ける事: 旧世代の「所有」とは「持つ(共有を除く)」という意味合いがある。
「持つ」から「共有」への流れ
実は、人間の歴史をみると、「持つ」→「共有」という流れになっています。
昔は様々な知識・情報・技術が門外不出でしたが、それらの多くが共有されています。
例えば、
- 大昔: 薬の調合、医学の知識、製鉄の技術は当然でした。もっと庶民の生活でいうと、ぬかみそや梅干しですら、門外不出でした。
- 近代: 薬、医学、製鉄もある程度のとはどの国、どの人でも共通の知識・情報・技術となっています。ぬかみそや梅干しはスーパーや通販になってます。
つまり、人間社会は、「創造する」→「持つ」→「共有」という流れで成長していくのだと理解できます。
この流れを無視してしまっては、「世代間のギャップ」や「変革の時代」には当然適用できないと考えられます。
もっと未来になれば、今現在に新世代が「持つ(共有は除く)」として意識しているものも、将来的には共有のものとなっていくでしょう。
例えば、
病気、遺伝情報、コンプレックス、家庭環境、給料、借金、銀行口座、指紋、声紋、財産など
いっぱいありますよね。
これらも徐々に共有されていくと想像します。
「まさか?」って思う方も、FacebookやTwitterに登録していませんか?
きっと、50年前の人はそんなこと絶対しませんでしたよ。
つまり、
旧世代だって、それよりも昔の世代には、全く理解ができない「所有」の価値観
を持るのです。
このことを理解したうえで、旧世代と新世代はコミュニケーションを取っていくべきだと考えています。
今回は、デジタルネイティブ以前とデジタルネイティブ以降の「所有」に対する意識の違いについて論じさせて頂きました。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。
私の考えに共感できた方、そうでない方、その他の考えを持った方、どんなご意見でも良いのでぜひコメントもらえますと嬉しいです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!!
最後に今回の元ネタの書籍を紹介しておきます。