結婚式の変革は起こるか?

今週のお題「カメラロールから1枚」

 

2020年4月7日に緊急事態宣言が発令され、約1カ月が過ぎました。今なお、不要不急の外出自粛・多くのイベント・経済活動の停止を余儀されています。

しかし、コロナウイルスの感染防止のため、5/31まで緊急事態宣言が延長されることが決まりました。引き続き、特定警戒都道府県である13都道府県(東京、大阪、北海道、茨城、埼玉、千葉、神奈川、石川、岐阜、愛知、京都、兵庫、福岡)でこれまで同様の取り組みを継続となります。人口が多い都市に関しては、これまで通り自粛生活を続ける必要があります。

緊急事態宣言の延長決定を前に、政府が専門家に意見を聴く「諮問委員会」が開かれ、西村経済再生担当大臣は、対象地域を全国としたまま、今月31日まで延長する方針を諮問しました。・・・引き続き東京、大阪など13の都道府県でこれまでと同様の取り組みを継続する一方、それ以外の県では、地域の実情に応じて、感染拡大の防止と社会経済活動の両立に配慮した取り組みに移行する方針を示しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200504/k10012417061000.html 

約1カ月前の緊急事態宣言発令前には、多くの企業や店舗がまだ自粛を行ってはいませんでした。その際に撮った一枚が次の写真です。

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これは、ショッピングモールの文具店でのご祝儀袋の写真です。様々なデザインのご祝儀袋があります。ご存じの通り、ご祝儀袋は結婚式に持っていくご祝儀を入れるための袋です。基本的に結婚式にしか使われないため、結婚式限定アイテムと言えます。

現在の自粛生活は、ご祝儀袋とは全く相いれない状況と言えます。たった1カ月前にはご祝儀袋が身近な存在であったにも関わらず、現在ではそうではありません。つまり、結婚式というイベントが身近なモノでなくなってしまったという事です。

今回はご祝儀袋の写真から考える結婚式の現状について記載します。

 

今までの結婚式

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https://unsplash.com/photos/mW8IZdX7n8E

2018年の婚姻組数は約59万組であり、ブライダル総研の試算によると2026年まで年間50~60万組と予想されています。日本国内のウェディング市場規模は約2.4兆円であり、少子高齢化・晩婚化・未婚率上昇という状況の中でも大きな経済市場となっています。

現在の結婚式は様々なスタイルがあるので画一的にデータを当てはめることはできませんが、結婚式の準備期間は準備期間の平均は7.9ヶ月、3~4ヶ月前には本格始動となっています。また、招待人数や費用の平均は、招待人数67.3人、費用324.6万円となっています。個人開催のイベントとして、準備期間・関係人数・費用にかなりの負担が必要となります。

コロナウイルス騒動による自粛生活が余儀なくされている現状、結婚式を予定している(いた)カップルは結婚式について、次の選択を迫られています。いずれにしても、結婚式の計画に変更が必要となっています。

  • 予定通り開催
  • 延期
  • 中止

予定通り開催する場合でも、当初の計画から、招待人数や企画内容への変更が必要かどうかを選択することとなります。一方、開催が難しいと判断し、延期や中止を選択するカップルも多いようです。コロナウイルス騒動の見通しが全く立たないため、延期した場合、準備期間を考えると今年中の開催は難しいと考えられます。また、中止した場合でも、コロナウイルス騒動が収束後、やはり開催すると考える人も多いと考えられます。

 

Withコロナの結婚式

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https://pixabay.com/photos/spring-cherry-blossom-733507/#content

コロナウイルス騒動が今年である程度収まると考えると、2021年は空前のウェディング需要がある可能性があります。「今年開催できなかったカップル」と「元々2021年に開催を予定していたカップル」が同時期に結婚式を開催したいと希望する可能性です。

そのような状況であっても、結婚式場や結婚式対応の飲食店にもキャパシティーあるため、これまでの結婚式のスタイルでは、需要の多くをカバーしきれないと考えます。

これまでのスタイルとは、土日祝開催で約3~6時間というスタイルです。さらに、来年は東京オリンピックも開催されるため、いくつかの都市部では、7-8月のウェディング開催が難しいとも予想されます。 

 

以上をふまえると、平日夜開催、オンライン、短時間での開催、小規模な飲食店での開催など、これまでになかった結婚式のスタイルが提案される必要があります。つまり、2021年は、結婚式の変革の年にある可能性があります。

コロナウイルス騒動により、今までのスタイルでの実施が難しい結婚式が、今後どのように変革をしていくのかがとても興味深いです。

 

まとめ

コロナウイルス騒動で、世の中ではネガティブなニュースばかりです。しかし、来年想定されるウェディング需要が結婚式の変革を起こし、多くのカップルのニーズを満たされるというポジティブな結果になる事を楽しみに、Withコロナの時代に臨みましょう。