急激な変化から学ぶこと
今週のお題「激レア体験」
最近の大きな変化と言えば、やはりコロナウイルス騒動とそれに関連した変化です。既に過去のことになりつつありますが、東京オリンピック延期決定が決まり、その後に緊急事態宣言がありました。その一方で、感染者数は各地の増加しており、世の中の様相は大きく変わりました。更に、経済面への深刻な影響も出始めています。
生活面に対する大きな変化と言えば、不要不急の外出自粛とリモートワークの増加です。週末の外出自粛やイベント中止となり、多くの企業がリモートワークを導入することとなりました。
これらの変化は、緊急事態宣言が発令された4月7日以降に急激に目に見えてきたものです。このような急激な変化が日本全国で(実際には世界中で)同時に生じることは、戦争を除けば、ほとんど例がありません。とてもレアな事象と言えます。
医療機関、官公庁や企業など、コロナウイルス対応に尽力されている方やコロナウイルスに感染し治療に専念されている方など、多くの人々がコロナウイルス騒動によって影響を受けていますが、
今回は、その様な最前線や大きな組織に対する内容ではなく、日々生活している個人に目を向け、「コロナウイルス騒動によって始まった変化から何を学ぶか?」について記載します。
急激に起きた変化
まず、個人の生活への変化として次の3つを考えてみます。
- 自宅時間の増加
- リモートワーク・休業(休校)
- テイクアウト・デリバリー
自宅時間の増加
不要不急の外出自粛によって、イベントや旅行を含めた外出そのものが出来なくなり、自宅で過ごす時間が増えています。自宅時間をどうやって快適に過ごすのかを多くの人が考えています。パン作りに挑戦する人が増えているといったニュースもあります。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000038669.html
リモートワーク・休業(休校)
政府や地方自治体からもリモートワークの要請されたこともあり、多くの企業がリモートワークを導入しています。その結果、今までリモートワークをしていなかった人の多くが、在宅勤務によって仕事をすることとなっています。また、企業活動自体が難しくなり、自宅待機や休業となっている方も少なくありません。
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202004/10kaiken.html
テイクアウト・デリバリー
緊急事態宣言後に、飲食店では影響時間の短縮を余儀なくされました。急激に低下した売上を何とか補填しようと、多くの飲食店でテイクアウトやデリバリーを導入しています。レストラン、居酒屋やバーなど、それまで店内での飲食のみを想定した業態もテイクアウトやデリバリーを始めています。https://www.inshokuten.com/foodist/article/5711/
これら生活面に対する大きな変化は、事前に予測することはできたでしょうか?先に述べたように、緊急事態宣言が発令されるまでは誰もこのような急激な変化が起きるとは考えていませんでした。つまり、変化への事前の対策は誰もできていませんでした。
自然災害を予想して対策をしていた人は多くいるはずですが、今回の様な急激で広範囲の変化には対応できていません。
このことから、「たとえどんな準備をしていても、予想だにしない変化からの影響を完全回避することはできない」というを我々は知る必要があります。
個人としてできること
それでは、個人としてできることは何でしょうか?
それは、生じた変化に柔軟に対応をしながら、自分にとって最良な解決方法を模索する心を持つことです。ここで、間違ってはいけないのが、「初めから最良な解決方法を見つけよう」や「一度見つけた解決方法を理由なく継続する」ということを考えてはいけません。
初めからいきなり最良な解決方法が見つけるのは非常に難しいですし、変化は常に流動的であるため、最初に見つけた解決方法がずっと良いわけではなく、その後チューニングして必要があります。
抽象的すぎるので、ここで具体的な例を挙げてみます。コロナウイルス騒動前に、平日の業務後にオフィス近くのカフェで英語の勉強をしていたが、騒動後にリモートワークをすることになった人を考えてみます。
「業務後にオフィス近くのカフェ」は、当然行くことができないので、それに代わる解決方法を見つける必要があります。場所を「自宅近くのカフェや自宅」に、時間帯を「朝(業務前)や早朝」に変更することが考えられます。また全く別に「散歩しながら英語のリスニング」ということも考えられます。英語の勉強という目的は動かさずに、アプローチの方法を色々とチューニングしてみることが大切です。
まとめ
コロナウイルス騒動による急劇な変化に翻弄されて、自分の目的やライフスタイルを見失うのではなく、目的達成やライフスタイルの維持をするための工夫を考えるかというのが求められています。
そして、このような稀に見る変化を工夫して乗り超えるという経験を得ることが我々個人が学ぶべきことではないでしょうか。