ネズミは悪いか賢いか?
目次
干支には「ねこ」がいない
干支には「ねこ」がいません。(虎は猫なんじゃない?とは言わないで下さいね)
干支の順番の由来としては
神様が動物の中から12匹をその年のリーダーにすると言いだし、レースをすることになりました。
というものがあります。
ねこが入っていない理由には諸説ありますが、その1つにネズミに騙されてレース日の1日違う日を教えられたから、というのがあります。
さらに、ネズミは牛の背中に乗り、ゴール直前で牛の背中から飛び降りて1位をゲットすることで、干支の一番目ポジションを得ることができました。
これらのことを聞くと、ネズミが悪者のように受け取られると思います。
しかし、冷静に考えてみるとどうでしょうか?
ネズミ以外の干支は、牛(丑)、虎(寅)、兎(卯)、竜(辰)、蛇(巳)、猿(申)、鳥(酉)、犬(戌)、猪(亥)であり、ネズミよりも体や力が優れている動物が多いのです。
兎は体も力もネズミと同じくらいですが、飛び跳ねる能力や優れた聴力をもっています。
一方、ネズミは目を見張るような能力を持たない弱い存在です。
そんなネズミが干支レースで1位を取るには、まともに戦っては勝てないのは明白だったはずです。
そこで、ネズミは考えを巡らせます。
- 戦略① ライバルになりうる「ねこ」にはウソの日程を教えること、レースからご退場頂く。
- 戦略② レース当日は牛というもっとも頑丈かつ安全な存在に身を任せることで、体力消耗とリスクを最小化する。
その結果、干支レースで1位を取ることができたと考えられます。
ネズミは、「自身の弱さという短点への理解」と「それをカバーするアイデア」を持っていたのが、勝因だと考えられます。
ネズミから学ぼう
これを現代社会に置き換えてみるとどうでしょうか?
様々なイバルと熾烈な競争がある社会です。
自分が特別な能力を持っていれば全然問題ないのかもしれませんが、
大部分の人は特別ではありません。「欠点ばかり」と思っている方も多いはずです。
我々は、ネズミの立ち位置にいる可能性の方が高いわけです。
何かに対して「勝ちたい」や「優れた結果を残したい」と思った時に、むやみにやたら挑戦していくのは、無謀です。
干支レースで、ネズミがガチに他の動物に勝負を挑むのと同じです。
我々は、ネズミから学びを得るべきです。
「どうやったらライバルを遠ざけることができるか?」と「リスクの最小化をどう計っていくか?」を考えつつ行動をすることが大事になります。
「もう既に考えているよ!」と言われる方も多いと思いますが、本当にそうでしょうか?
もし、「勝ちたい」や「優れた結果を残したい」のに対して不安や心配を感じているのでしたら、ネズミと同じことができていない可能性があります。
そんな時は、干支レースのネズミを想像して、自分自身を再確認にするということが大切です。
強者が生き残るわけではない
干支レースのネズミは、次のことを教えてくれています。
- たとえ弱くても勝ち残りパターンはいつでも存在する。
- 勝ち残りパターンを選択するためには、自身への理解とそのパターンに行くためのアイデアが必要である。
たとえ、弱い者(特別な能力を持たない者)であったとしても、勝ち残ることができるということです。
干支レースの話から、現代社会への生き方につながる話でした。
最尾に次を紹介して閉めさせて頂きます。
最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。
チャールズ・ダーウィン(Charles Robert Darwin)
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