【Vol.2】資産運用にはお金のマネジメントも必要

「お金」について学ぶ機会

 

生きていくためには「お金」は大事なものですが、そんな大事なお金」について、今まで学ぶ機会ってありましたでしょうか? 

 

恥ずかしながら、私は、学生時代も社会人になってからも「お金」について学ぶ機会なんて無かったです。

 

私と同じような方って多いと思います。そもそも、何を学んだら良いのかも分からないですよね。

 

そんな方のために、今回は「お金」の管理(マネジメント)について学べる1冊を紹介させて頂きます。

 

タイトルは「経済的自由への道は、世界のお金の授業が教えてくれる――人生の選択肢が広がるパーソナルファイナンスの教科書」(1480円)です。

 

本書は、「お金」のマネジメントだけでなく、「お金」に関する歴史、知識、運用方法など様々な内容が簡単な文章で説明されており、お金全般の基礎を知ることができるものです。

 

その中でも今回は、「お金」のマネジメントに焦点を当てて紹介します。

 

お金についての教育がある欧米とそうではない日本

欧米の学校では、子供のころからお金について本格的に学んでいます。

 

アメリカでは、金融、経済、投資の教育がカリキュラムに組み込まれているし、北欧では、自立した人間教育の一環としてお金の教育に力を入れています。

 

一方、日本では「お金の話はタブー」という文化が根強く、本の学校では、お金についての教育はほとんどされていないというのが現状です。

 

これが、日本人がお金に関する理解度が低い理由の1つになっています。

 

日本の政府も国民に金融リテラシーを身に着けてもらえるように様々な試みをしていますが、現在でも日本人の金融リテラシーは十分とは言えません。

 

そのため、お金について理解度を上げておくことが重要となっています。

 

人間は「非合理的な行動」をとる生物

お金について理解する前に、「人間は意識するしないにかかわらず、意図せずに行動してしまう生物である」ことを知っておく必要があります。

 

衝動買いや勘違での買い物といった「冷静に考えれば買う必要は無かった」というのは誰でも経験があると思います。

 

このように、人間は「合理的な意思決定」とは言えない行動としてしまう性質を持っています。

 

人間の非合理的な行動の代表的な4つがあります。

 

①損失回避バイアス

新たな「利益」ではなく、発生する「損失」を回避するためにエネルギーを割いてしまことです。今持っているものを守ろうとしてしまう心理を意味しています。

 

現状維持バイアス

今が楽だからという理由で何も変えようとしないことです。例えば、保険や携帯電話の契約とかの見直しをすればもっと良いプランに移行できるのに、面倒で何もしないということです。

 

③同調的行動

選択は自由にも関わらず、他人の意見や行動に流されて同調してしまうことです。友達と飲食店に行った際に、同じものを注文してしまって、あとから「他のものを注文しておけば良かった」と思うことです。

 

ヒューリスティック

意思決定に時間を割かず、思い込みで行動してしまうことです。ショッピングモールのセール期間とかで、衝動買いしてしまうことをですね。

 

保険や投資を考える際は、そのリスクについてしっかりと理解し、冷静な判断が必要になります。

 

お金に関する知識を得るだけでなく、これらの「非合理的な行動」をとるのが人間の特性であることも意識することが重要となるということですね。

 

ライフプランニングをする

では、お金のマネジメントをするために、具体的には何を考えていくのでしょうか?

 

それは、自分自身のお金や資産を、いつ/どこで/どれだけ使うか、予想される収入をそれぞれの目標や目的のためにどのように分配していくかを考えることです。これをライフプランニングと言います。

 

ライフプランニングの3つのステップがあります。

※本書では4つのステップとしていますが、借金関連なので1つは省略しています。

 

①収入の正確な把握

まず最初のステップとして、自分自身の正確な収入を知る必要があります。会社員であれば、通常、給料明細や源泉徴収票から確認ができます。

  

②家計の評価

第2のステップとして、資産だけでなく負債も含めて、表(バランスシート)にまとめる。現状の資産どのくらいの大きさなのか、マイナスになっていないか、の実態を把握する。

 

③計画を立てる

第3のステップとして、これからの計画や目標を、表(キャッシュフロー)にまとめる。必ず計画通りに行くという訳ではないですが、指針があるとないとではお金の管理をしていく上では大きく違います。

 

お金の管理する

最後に、実際にお金を管理していく際に、やっておくと便利なことがあります。それは資産のポートフォリオを作成することです。

 

これは、資産の配分をどのようにするかを具体化することで資産をバランスよく管理しく方法です。

 

例えば、次のようなイメージです。

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株・保険・預金以外のカテゴリーを追加しても良いですし、家賃とか携帯代とかの配分を知るために、支出の場合で作成するということもできます。

 

まとめ

今回は、 お金の管理を知るための本を紹介させて頂きました。最初に記載したように、本書の内容はお金の管理だけでないので、お金全般の基礎を知ることができますので、もっと知りたい方は、本書を読んでみて下さい。

 

資産運用というと、どうもお金を増やすことばかりに目が行ってしまいますが、自分自身が持っているお金や資産の管理(マネジメント)することを大事だなっと感じています。 

 

本ブログが少しでもお役に立てれば幸いです。それではまた。